「子どもの扶養に入ろうか」と検討
前職を辞めて、まず現実的に考えたのが
「今後の生活をどう回すか」でした。
上の子は転職して1年半。
仕事も生活も落ち着いてきた様子が見えていました。
下の子も就職が決まり、当面の大きな出費には一応の目処が立った。
そう考えると、
「一度、上の子の扶養に入れたら少しは楽になるのでは?」
という考えが自然と浮かびました。
親としては少し複雑な気持ちもありましたが、
制度があるなら、使える選択肢として検討するのも現実的だと思ったのです。
専業主婦期間、思ったより落ち着かない
いざ専業主婦になってみると、
思っていたほど「のんびり」でもありませんでした。
日常の家事はもちろん、各種手続き、
普段できていなかった家のこと。
やることは意外と多く、だが遅々として進まず・・・
そして――
残高を見るたびに、数字が少しずつ減っていく。
収入がない状態が続くと、
自由な時間と引き換えに、
じわじわと不安が積み重なっていく感覚がありました。
求人検索の条件、いいものもあるけど・・・
「少しずつでも収入を得る行動をしなくては」と思い、
求人検索はしておりました。
最初はシンプルです。
在宅、未経験OK
……ここまでは良かった。
気づけば条件はこうなっていました。
できれば時間に縛られずに
急な休みに対応できて
もちろん年齢は不問で・・・
責任は重くなくて
PCのスペックにうるさくなくて・・・
もはや
「それ、ある?」
というレベルです。
自分で検索しながら、ちょっと笑ってしまいました。
「このままじゃまずいかも」と思い始めたタイミング
実は、退職前は
「在宅で何か仕事を見つけよう」と思っていました。
でも、いざ応募してみると――
全然、受からない。
メールでのやりとりが途中で途絶え
zoom面談をして、お祈りされる
未経験可と書いてあっても、
実際には経験者優遇。
返信すら来ないこともありました。
専業主婦としての時間を過ごすほど、
「このまま貯蓄が減り続けるのは、さすがにまずい・・・」
という気持ちが強くなっていきました。
税理士事務所の求人が、ふと目に留まった
そんな中、求人を眺めていて
ふと目に留まったのが税理士事務所の募集でした。
よく考えてみると、まったくのゼロではありませんでした。
- 実家が火事になって雑損控除を調べたこと
- 家族のふるさと納税を計算したこと
- 確定申告を手伝って「助かった、ありがとう」と言われたこと
どれも専門知識があったわけではありません。
でも、
- 調べる
- 制度を理解する
- 誰かの「困った」を一緒に整理する
この作業が、意外と嫌じゃなかった。
むしろ、
「役に立てた」と感じた瞬間が、少し嬉しかった。
気づけば、求人に釘付け(けど深くは考えていない)
税理士事務所の求人を、
何度も開いては閉じて、開いては確認していました。
専門知識?
ないない。
経験?
思いっきり未経験。
在宅?
違う。
それなのに、
(まあ、なんとかなるんじゃない?)
(ダメなら、その時また考えればいいし)
と、根拠のない楽観が、ひょっこり顔を出してきました。
これまでだって、
なんだかんだで生き延びてきたし。
今回もきっと、どうにかなる。
不思議なもので、
そう思い始めると、求人の文字が
「無理そう」から「まあ、いけるかも?」に見えてくるんですよね。
この時点では、
人生を変えようとか、キャリアを考えようとか、
そんな立派な決意は一切ありません。
ただ、
「ちょっとやってみてもいいかも」
そのくらいの、軽さでした。
でも今思えば、
このちゃらんぽらんな「なんとかなるでしょ」が、
じわじわ足首から侵食してくる、
沼のへの入口だったのかもしれません。


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